マンションの暑さ対策6選!最上階におすすめの対策もご紹介

[ライフスタイル]

暑くムシムシした夏。マンションだと風通しが悪いことも多く、また一戸建てのように自由な対策ができないため悩んでいる方も多いのではないでしょうか?電気代の節約と快適な生活、そしてなにより健康のために夏を乗り切る暑さ対策をご紹介します!

マンションのお部屋が暑い!その理由は?

お部屋の暑さはさまざまな原因で引き起こされています。むやみに暑さ対策をするのではなく、まずは「暑さの原因」を知って的確な対処をしていきましょう。

通気性が良くない

一戸建てに比べると、マンションは窓が少なく通気性が良くないことが一般的。
風の通りが悪いと室内の気温は上がり、体感温度も高くなってしまいます。

◆太陽光で室内が温められている

南向きの家や日当たりの良い家で見られるケースです。太陽光が室内の空気を温めてしまい、暑さを感じます。

◆外気温が室内にも伝わっている

最上階や角部屋など、外気に近い壁の多い部屋で見られます。外気温がマンションのコンクリートを温め、その熱が室内まで伝わってしまいます。

また、太陽光がマンション全体を温めてしまい、その影響を受けていることもあります。

◆隣接住戸の温度が室内に伝わっている

隣接住戸の温度が室内に伝わることもあります。 特に上下左右を住戸に囲まれている場合、まわりのお部屋から気温の影響を受けやすいとされています。

 

お部屋の位置で暑さは変わる?

マンションのお部屋の暑さを決める大きなポイントが「部屋位置」。
お部屋の場所によって日当たりや風通しの環境は異なり、暑さの原因も違います。部屋位置ごとに多い暑さの原因を見ていきましょう。

部屋位置ごとの暑さの図

◆最上階

マンションの中でも「暑い」「寒い」など気温の悩みが多いのが最上階です。

マンションの構造や立地にもよりますが、最上階となると多くの場合周りに日差しを遮るものが少なく、日当たりのよいお部屋となっています。冬場は暖かさを感じられますが、夏には暑さの原因に。

また最上階は天井の上がマンションの屋上になっており、下階の住戸より外気温の影響を受けやすくなっています。特に屋上は太陽光によって暖まりやすい部分であり、その影響を大いに受けてしまうことになります。

◆角部屋

角部屋も最上階と同じような理由でお部屋が暑くなります。

角に位置しているため他のお部屋より外気に触れている部分が大きく、外の気温の影響を受けやすいです。

また、角部屋だと2方向や3方向に窓があることも。そのため太陽光の入る量が他住戸より多く、室内が暑くなりがちです。 

◎最上階・角部屋は太陽光対策がおすすめ

最上階や角部屋の場合、日差しを遮ることで暑さを軽減できるケースがあります。

◆1階

1階は他階に比べて通気性が悪く、風の通らないお部屋になりやすい位置です。
地面に近いため湿気も多くなりやすく、実際の気温より体感温度が上がりがち。暑さ対策とともに湿気対策も行っておくと快適に過ごせるでしょう。

湿気対策について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
関連記事:すぐできる!湿気対策とお手軽な除湿グッズをご紹介

◆中住戸

左右や上下を住戸に囲まれている「中住戸」の場合、外気温の影響を受けにくいためお部屋の温度の調節はしやすいとされています。

しかし、窓が少なくなりやすく、通気性が悪くなることも。特にお部屋の1方向にしか窓のない場合、風が通らずに湿気や熱気がこもりやすくなっています。
また、隣接住戸の影響を受けて暑くなることもあります。

◎1階・中住戸は風通しを良くする対策がおすすめ

1階や中住戸の場合、通気性を改善することで暑さを軽減できることがあります。

 

すぐできる!お手軽な暑さ対策3選

おうちにあるものを活用したり、必要なグッズを購入することですぐにできる暑さ対策をご紹介します。「いますぐ暑さをどうにかしたい!」という方はぜひお試しください。

また、工事の必要ない対策なので、賃貸マンションにお住まいの方にもおすすめです。

◆サーキュレーターで空気を循環させる

暑さを感じる大きな原因が、通気性の悪さ。まずはお部屋の窓を開けて風通しを良くしてみましょう。

しかし、窓をあけても風が通らない場合や、外気温が暑すぎて窓をあけられないことも。そんなときには室内で空気を巡回させるようにしましょう。

おすすめの方法は、サーキュレーターを置くこと。サーキュレーターは扇風機に似ていますが、風を送ることよりも空気を巡回させることに重点を置いている家電です。

空気を巡回させることで熱気を分散させ、暑さを軽減させる効果が期待できます。
エアコンの効きを良くする効果もあり、高い冷房設定温度でも体感温度を下げることができます。

◆窓からの直射日光を遮る

①遮光や遮熱効果のあるカーテンを設置

すぐできる対策のひとつが、カーテンを遮熱や遮光効果のあるものに変えること。
カーテンを閉めて光を遮り、かつ熱も遮断することでお部屋の空気を一定に保つことができます。

遮光カーテンイメージ画像

遮光カーテン設置イメージ

(参照:びっくりカーテン 保温・遮熱カーテン

劇的に涼しくすることは難しいですが、「太陽光のせいでエアコンの効きが悪い」というときには試してみたい方法です。

②窓ガラスへ貼る遮光、遮熱のフィルム

カーテンではなく、窓ガラスに遮熱や遮光効果を持たせる方法です。

窓ガラス用遮熱フィルムイメージ
(参照:RESTA DIY SHOP 遮熱・UVカットフィルム

室温を上昇させる主な原因となる赤外線をカットすることで室温が上がるのを防いでくれます。また飛散防止効果や外から室内が見えにくくする効果もあり、防犯対策としてもおすすめです。

デザイン性の高い窓ガラスフィルムもあるため、模様替えの一環として行ってみてはいかがでしょうか?

③すだれ

お部屋の外で日光を遮りたい!というときには、すだれを設置するのもおすすめです。
すだれは100円ショップなどでも販売されているため、手軽かつ安価にできる方法ですね。

見た目にも涼しくなるため、和風テイストのお部屋を作りたい方には特におすすめの方法です。

④緑のカーテン

小学校などで良く取り入れられている緑のカーテンも効果的な暑さ対策。
たくさんの葉っぱが太陽光を遮ってくれます。

また植物があることで空気が綺麗になり、空間がさわやかになる効果も。 太陽光を利用して植物を育てることができるため、家庭菜園のような楽しさもありますね。

種や苗から始めると育つまで少し時間がかかるので、本格的に暑くなる前に始めると良いでしょう。
またマンションによってはバルコニーに植物を置くことを禁止している場合もあるため、事前に管理規約を確認することをおすすめします。

◆バルコニーの暑さ対策をする

太陽光が直接室内に入っていなくても、バルコニーに当たった照り返しの光が室内に入っていることもあります。

またバルコニー自体が温められてしまい、お部屋の周りの空気が暑くなっていることも。バルコニーの暑さ対策も考えてみましょう。

①ウッドデッキを置く

熱を溜め込みやすいコンクリートでできているバルコニー。まずはバルコニーを暑くさせない対策をしてみましょう。

バルコニーにウッドデッキを置くことで、コンクリートへの直射日光を防ぎ温度の上昇を防ぐ効果があります。またコンクリートがむき出しになっているより太陽光の照り返しが少ないため、お部屋に入る熱量も減らすことができます。

ウッドデッキを置くことでバルコニーにも出やすくなり、今までにない使い方もできそう。夕方、涼しくなってから椅子やテーブルを出してリッチな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

②人工芝を敷く

ウッドデッキと同じような効果を持つものとして、人工芝を敷く方法もあります。こちらもバルコニーの使い方を広げてくれるでしょう。ウッドデッキよりも柔らかさがあるため転んでも安心。小さなお子様のいるファミリーにもおすすめです。

人工芝はホームセンターなどで購入できます。サイズを測って切断し敷くだけなので、ウッドデッキよりも手軽に設置できますね。

③バルコニーに打ち水をする

日本の伝統的な暑さ対策である「打ち水」もおすすめの方法です。

水が蒸発するときの気化熱を利用し、バルコニーの温度を下げる効果があります。

打ち水をする時間帯は、気温が上がる前の”朝”や、気温が下がり始めた”夕方”がおすすめ。毎日の習慣にして暑さを乗り切ってはいかがでしょうか?

 

しっかり準備!本格的な暑さ対策3選

夏に向けて本格的に暑さ対策をしたい!という方に向けた方法をご紹介します。

工事や大掛かりな作業が必要なため、賃貸マンションだとできないことも。長く住もうと思っているマイホームにお住まいの方におすすめの方法です。

◆シーリングファンでお部屋の空気を循環させる

サーキュレーターの設置だけでは風通しが良くならない場合、シーリングファンを取り付けてみてはいかがでしょうか。

サーキュレーターと同様、お部屋の空気を循環させて冷房の効きを良くする効果があります。お部屋全体に心地よいそよ風が吹くため体感温度が下がり、気持ちよく過ごせます。

◆窓の”外側”に日よけをつくる

①サンシェードやロールスクリーン

暑さ対策のためには、太陽光をお部屋の「外」で防ぐほうが効果的。バルコニーがある場合は、サンシェードを設置することで日よけをすることができます。

バルコニーのない窓にはロールスクリーンの設置もおすすめ。使わないときには巻いておけるためスペースもとりません。

ただし、バルコニーや窓の外側への日よけの設置はマンションの管理規約で禁止されている場合もあります。設置の前には一度管理規約を確認するようにしましょう。

②断熱性の高い二重サッシにするなど

窓ガラスの遮熱性を高める方法として遮熱シートをお伝えしましたが、さらに遮熱効果を高めたいときには窓ガラスの交換も有効です。

二重サッシ

特に二重サッシは断熱性が高くおすすめ。防音効果や、窓ガラスの結露を防ぐ効果もあります。
しかし、窓ガラスの交換についてはマンションの管理規約でルールが決められている場合があるため、まずは管理規約を見たり管理組合に相談したりしてみましょう。

◆最上階の屋上暑さ対策

最上階の場合、屋上からの熱を防ぐことで暑さを軽減させることができます。

①屋上に遮熱材を敷く

屋上に遮熱効果や遮熱効果のある施工をすることで最上階の暑さを和らげることができます。

お部屋の暑さを和らげるだけでなく、マンションのコンクリートが太陽光の影響を受けにくくなるため熱膨張や収縮が減り耐久性が高くなるという効果も。

実施する場合、マンション全体での修繕工事を行う必要があります。まずは管理組合や管理会社に提案してみると良いでしょう。

②屋上にグリーンを置く

グリーンカーテンと同様に屋上に緑を置くことで暑さを和らげる方法もあります。近年都心の高層ビルに屋上庭園が設けられていることがありますが、これは景観保持や精神的な癒し効果のほかに暑さを軽減させる目的もあるのです。

ただし、屋上はマンション全体の共用部となるところです。屋上に対策をしたい場合、まずは管理組合や自治会に相談しましょう。

 

まとめ

室内の暑さは不快なだけでなく熱中症などの危険も伴います。エアコンに頼り切っていると電気代がかかってしまい環境にも良くありません。

お部屋が暑くなる原因を見つけて、原因に合わせた対策を取っていきましょう。

この記事を書いた人

編集部

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