住み替え時の不動産売却。資金にゆとりある人は『購入先行型』です！

購入先行とは

購入先行とは、住んでいる家を売却する前にこれから住む家を購入することを指します。

すぐに住み替える必要がある人や資金に余裕がある人がこちらを選択することが多いです。

そこでまずは購入先行のメリット・デメリットを上げていきます。

◆メリット

・新居を選ぶ際に、ゆとりをもって決められる。

⇨売却先行の場合、家の引き渡し時期が決まった後に新居を探すことになるため、じっくりと新居を探す時間がないのです。

・仮住まいを用意する必要がないため、余計な出費の心配がない。

⇨売却先行となると、家の引き渡し時期までに新居が見つからない場合、賃貸などに仮住まいする必要があるため、引っ越し費用や家賃など余計な出費をしてしまう恐れがあります。

・売却する家が空き家となるため、面倒な内見の立ち会いをする必要がなくなることに加え、空き家の状態だとスムーズな売却活動ができる。

⇨現在お住まいの家を売りに出すとなると、実際にその家に興味を持ったお客さんが部屋の中を見たいといった場合、家主は不動産会社のスタッフとともに立ち会う必要があります。その際のスケジュール調整などが必要となってきます。

また、家の中の家具やクリーニングなどを済ませた空き家状態であれば、新しく購入を検討している人にとっても印象が良くスムーズな売却活動ができると考えられます。

◆デメリット

・住宅ローンの返済が二重になる恐れがある。

⇨売却を検討している家の住宅ローンがまだ残っている場合、購入先行となると新居の住宅ローンを組むことになるため、現在支払っている住宅ローンと二重になる期間が生まれる恐れがあります。

その際はあらかじめ売却金額に相当する金額の融資を受けられる「つなぎ融資」を利用しましょう。家の売却手続きが完了した際に、つなぎ融資で借り入れた金額を返済します。ただし金利が高く、利息や事務手数料などがかかることもありますので、資金にゆとりがあるかたや止む終えない場合に利用することをおすすめします。

・資金計画が立てにくくなる。

⇨家の売却が必ずしも、思い通りの金額で売却できるとは限りません。想像していたよりも低い金額での売却となった場合などの資金面で苦しい想いをしてしまう恐れもあります。不動産の専門家やファイナンシャルプランナーなどに相談しながら資金計画を立てていきましょう。

売却先行の危険性

売却先行とは、まず住んでいる家を売却してから、その資金で新たな家を購入することを指します。

住み替えを検討している方で、新居に売却資金を充てたいと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、実際はなかなか思い通りにいかないのです。まず売却先行の危険性について解説していきます。

1.思い通りの金額で売却できるとは限らない。

先の項目でも述べましたが、家やその土地の資産価値は年月が経過するとともに下がっていくものです。そのため、購入した当時の金額でそのまま売れることはなく、より低い金額での取引となってしまうこともあります。そのため、売却資金は購入資金の多少の足しにするといった感覚でいることがおすすめです。

2.理想の新居に住めないかもしれない。

家の売却活動はその家を欲しいと手を挙げる人がいつ訪れるのかわかりません。活動が開始してすぐに現れる場合もありますし、数年経っても現れないこともあります。そのため、売却が完了するタイミングが読めずに、目を付けていた新築のマンションや戸建が先に買われてしまうこともあるでしょう。注文住宅の場合でも、家の売却手続きが始まってからではすぐに住み替えることもできずに、仮住まいを用意することになってしまいます。

希望の立地に住み替えたい。よりきれいで広い家に住み替えたい。といったお考えの方は、売却先行の住み替えはおすすめできません。

不動産選びが重要

住み替えで最も重要なのが、自分に合った不動産会社を選ぶことです。

理想の金額で売却活動を行ってくれて、尚且つ新居選びにもスムーズに対応してくれる。そういった不動産会社を見極めるポイントをご紹介します。

・売却と購入の両方を任せられる不動産会社に依頼する

不動産会社によっては、不動産の売却のみを専門とする会社や購入のみを仲介する会社など様々な会社が存在します。住み替えは、スケジュール管理や資金計画などが大切です。売却と購入の両方を担える不動産会社であれば、新居探しと売却活動をスムーズに行えます。またファイナンシャルプランナーなどの専門家が在籍する不動産会社であれば、資金計画の相談にも乗ってくれます。

・真摯になって対応してくれる不動産会社に依頼する

多くの販売実績があったり大手不動産会社であれば、それなりに信頼できるかもしれません。ただ、話を聞かずに無理矢理売却活動を行おうとしたり、興味もない家の紹介をされたりするなど執拗な営業をしてくる不動産会社も存在します。まずは自分の希望条件などをしっかりと耳を傾けてくれる不動産会社に依頼しましょう。

まとめ

住み替えする方の多くはライフステージの変化と考えられます。購入先行型なら、希望を持った住み替えが可能です。利便性の高い街への住み替えにしろ、きれいで広い家への住み替えにしろ、資金面でのゆとりがあれば購入先行で住み替えを検討することをおすすめします。

そしてなにより住み替えに大切なのは、しっかりと計画を立てることです。計画を立てる際には専門的な知識をもった人に相談しましょう。