編集部
机上査定は意味がない!? お家を売ろうとする前に確認すべきポイント
[不動産知識]
自分が所有する家(不動産)を売却したいと考えたとき、まずいくらになるのだろうと考えますよね。そこで査定を申し込む際に机上査定を申し込もうとしていたら、一度改めて考え直すことをおすすめします。それはなぜか机上査定と訪問査定の違いなども含め解説していきます。
机上査定とは?その仕組みと訪問査定との違い
・机上査定とは
不動産の査定方法のひとつです。
ご自身が所有している家や土地のおおまかな情報をもとに査定する算出方法になります。その土地の相場や築年数などを見て査定する方法で、簡易査定とも言われます。
簡易的な査定となるため、気軽にご自身が所有する不動産の価格を知ることができます。
・机上査定の仕組み
査定に使う情報として主に、以下の5つがあります。
- ・住所
- ・土地面積
- ・建物面積
- ・築年数
- ・間取り
また、同じエリアで似たような間取りがどの程度の価格で成約したのか、現在同じエリアで販売中の物件の価格なども査定価格に影響してきます。
・訪問査定との違い
訪問査定とは、実際に不動産の営業スタッフが現地に足を運び、家の状態などを細かく確認して査定額を算出する方法です。
机上査定はデータのみで算出するので、ある程度早い段階で査定価格を知ることができますが、訪問査定はより正確な査定価格が出る代わりに1週間程度の時間がかかると考えておきましょう。
査定に必要な書類とは
初めて査定を行う際に必要になる書類を説明します。
・登記事項証明書
登記事項証明書とは一般的には登記簿謄本と同じ意味で使われることも多く、法務局に行けば誰でも収録可能です。住所さえわかればその場で地番を調べて取得します。1通600円の手数料がかかります。
またオンライン請求もできるため、郵送での取得も可能です。
・公図、測量図
その土地の面積や地形に関する書類です。
こちらも法務局での発行が可能です。オンライン請求もできます。手数料は450円です。
・建物の図面
家やマンションを購入した際の図面があることで、間取りや平米数などがはっきりとわかるため査定がしやすくなります。
注意すべき一括査定
査定を依頼する人の多くが一括査定を利用しています。一括査定とは複数の不動産会社に対して机上査定をお願いする仕組みです。
査定方法を選ぶ際、机上査定と訪問査定の二択を選ぶことができるのですが、いきなり訪問査定を選択する人が少ない理由として、強引な営業をされてしまう懸念があると考えられます。
しかし、実際には机上査定を選択したとしても一括査定を行った場合、複数の不動産会社から営業の電話が鳴ることになります。なぜかというと、どの不動産会社も自分の会社で取引をしてもらいたいと考えているからです。
そのため、査定額は相場からやや高めに査定されることがあります。依頼主からしたら少しでも高い価格で家を売りたいという欲が強い人が多いはず。そこの競争に勝つために、複数の不動産会社も自分たちに任せて欲しいと想いを伝えるためです。
つまり机上査定では正確な家の価格はわかりません。ある程度この価格なのかと、目安として考えると良いでしょう。
そして最終的には「訪問査定をしませんか?」というような内容の営業電話が複数の不動産会社から届くのです。面倒な営業電話を嫌う方は、一括査定に申し込むのは一度考え直すことをおすすめします。
・信頼できる不動産会社とは?
初めての査定となれば、どんな不動産会社に依頼すれば良いのかわからないのも当然です。
そこで信頼できる基準となるのが豊富な売却実績やクチコミになります。売却実績が多ければ、経験と知識はそれだけで価値があります。また、地元の不動産会社であれば、その土地の相場だけでなく、地域の良さなどもよくわかっていることでしょう。
身近な友人に家を売った経験がある方がいれば良いのですが、全ての人がそうとは限りません。大切なのはあなたの希望条件や細かな話をよく聞いてくれる、そしてあなたのペースで販売活動を進めてくれる不動産会社がおすすめです。
机上査定がおすすめな人と訪問査定がおすすめな人
机上査定は情報を入力するだけですぐに査定してもらえて、さらに一括査定なら複数の不動産会社の査定を気軽に確認できるので便利です。しかし気づきにくい落とし穴もあります。
そこで机上査定をおすすめする人と訪問査定をするべき人をまとめました。
◆机上査定がおすすめ
- ・売りたい不動産(物件)が遠方にあり、今は住んでいない人
- ・売りたい不動産(物件)が自分の所有物ではない人。代理人である
- ・自宅を査定してもらいたいけど、他人には知られたくない人
- ・投資用の物件を売りたいと考えている人
◆訪問査定がおすすめ
- ・すぐにでも家を売りたい人
- ・正確な査定価格を知りたい人
- ・迷惑な営業電話が来るのを避けたい人
- ・信頼している不動産会社を決めている人
- ・自分のペースで販売活動を進めていきたい人
●まとめ
家を売る際は、基本的には不動産会社に依頼することになります。その際に多くの不動産会社に査定をお願いして比較する方法でも問題ありません。
ただ、不動産会社からの営業電話を懸念している方やまた売りに出すかを迷っている方は、なるべく信頼できる不動産会社を見つけて相談するのが良いでしょう。
また、現在家を買いたい人と売りたい人を直接繋げる、いわゆるマッチングサイトが存在します。
家を売りたい人が納得にいく価格で販売し、どんな購入者が興味を持ってくれているのかを自分自身で知ることができる不動産売買の新たなサービスです。直接価格交渉なども行えるため、スムーズなお取引が可能です。
ご自身の資産だからこそ、自分で決めて売りたいと考えている方は、この新しいマッチングサイトを利用してみてはいかがでしょうか。