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すぐできる!湿気対策とお手軽な除湿グッズをご紹介
[ライフスタイル]
湿気に包まれたジメジメしたお部屋。そんな空間で過ごしていると、健康などにも悪影響が出てしまいます。 快適な生活を送るためには湿気の多い時期にこそ、湿気対策は不可欠です。今回は、湿気対策方法や便利な除湿グッズを紹介していきます。
目次
- 1.そもそも「湿気」や「湿度」ってどんなもの?
- ・湿度が高いとこんなトラブルが…
- ・湿度が低いとこんなトラブルが…
- 2.「ちょうどいい湿度」ってどれくらい?
- 3.住まいの中で湿気やすいところってどんな場所?
- ・結露しやすい窓や押入
- ・キッチンや洗面所などの水回り
- ・湿気以外にニオイもこもりやすい靴箱
- 4.簡単!お部屋の湿気対策7選
- ①サーキュレーターやエアコンでお部屋の空気を循環
- ②結露はすぐに拭きとることが大切
- ③布団の下には除湿マットを設置しよう
- ④バスタイムの後はお風呂のフタ&扉をしっかりとしめて換気扇を回す習慣をつけよう
- ⑤衣類は完全に乾かしてからタンスにしまう
- ⑥家具はすき間を開けて風が通るように配置
- ⑦風通しが悪く、湿気やすい箇所には除湿剤を設置しよう
- 5.お家にあるものでできるお手軽除湿グッズ
- ・重曹を使った除湿剤
- ・ヒノキのチップで和テイストのおしゃれな除湿剤に
- ・湿気やすい場所には新聞紙を敷いておく
〇そもそも「湿気」や「湿度」ってどんなもの?
湿気とは気体となった水、つまり水蒸気のことを指します。
湿気の割合を示す際に「湿度何%」という言い方をしますが、これは「相対湿度」と呼ばれ、空気中にどれぐらいの量の水蒸気が含まれているかを示すものです。水蒸気量の最大の量のことを飽和水蒸気量と呼び、これは温度によって変化します。温度が上がれば空気中に含める水蒸気の容量は増え、逆に温度が下がれば容量が少なくなるのです。
冬の時期によくみられる窓の結露は、飽和水蒸気量を空気中の水蒸気量が超えて、水滴となってあらわれた状態です。冬は外気の温度が低いため飽和水蒸気量は少なくなり、結露ができやすくなります。窓のサッシやカーテンのカビなど、冬場の結露に悩まされた経験のある方も多いのではないでしょうか?
★湿度が高いとこんなトラブルが…
湿度が高い時期といえば梅雨の季節ですね。
6月ごろは温度が上がり飽和水蒸気量は増えますが、雨の影響でそれ以上に空気中の水蒸気量が多くなってしまい湿度が上昇します。
湿度が高いと体から水分が蒸発しにくくなるため、体の熱がこもり湿気と相まってジメジメと感じるのです。
・体力の消耗
高い湿度の影響で体の熱がこもってしまうと、軽い運動やちょっとした家事でも息が上がりやすくなったり、なかなか寝付けなかったりすることもあるでしょう。
気分がすぐれない、怠いといった体の信号は、湿度による影響が考えられます。
・カビの発生
住宅の汚れで困るのが「カビ」です。水回りはもちろん、食品までカビの影響が出てしまうことも。また、断熱材の中などの外壁内で起こる「内部結露」というものがあります。こうした内部結露によるカビによって、柱などがカビて、腐ってしまうということもあります。
・害虫の発生
さらには害虫の発生にも気を付けなくてはなりません。
特に気密性の高いマンションなどではダニが発生する確率が高く、布団やソファーなど人が触れる場所に多く発生します。また、カビを食べるチャタテムシにも十分注意してください。
※結露の発生
寒い冬の時期によくみられる湿度トラブルとして「結露」があります。そんな結露対策については以下の記事を参考にしてください。
関連記事:『マンションの結露の原因と対策を解説。おすすめの予防・対策グッズを紹介!』
★湿度が低いとこんなトラブルが…
ここまでご紹介したように、湿度が高すぎるとカビなどのトラブルが生じてしまう一方で、湿度が低すぎてもトラブルのもとになってしまいます。湿度が低すぎると起こってしまうトラブルとして代表的なものに、下記のようなものがあります。
・風邪にかかりやすくなる
さらに湿度が低いと鼻や口の中が乾燥し、ウイルスが体内へと侵入してくるリスクが高まるのです。
・肌の乾燥
「乾燥」も注意したいポイントの一つで、肌トラブルや風邪・脱水症状につながることもあります。また、湿度が低く乾燥したお住まいでは、建具や扉などに使われている木材が反ってしまうことも。健やかに、そして末永く住み続けるためには、ぜひ事前にチェックしておきたい部分です。
・静電気の発生
秋や冬の季節に起こるイメージが強い静電気ですが、実は摩擦によって生じるもので、一年中発生するものです。
ただ、湿気の多い時期は空気中の水分量が多く、空気中に分散されていることが多いため、静電気が起こりにくいのです。
お部屋の乾燥による静電気に悩んでいる…という方は、エアコンや空調を一度切って、自然の空気をお部屋に通したり、加湿器や水を注いだコップ、濡らしたタオルなどを置いておくといいでしょう。
〇「ちょうどいい湿度」ってどれくらい?
★生活・暮らしからみたちょうどいい湿度
室内で快適な湿度は40~60%とされています。
湿度のコントロールは、エアコンや空気清浄機などを活用してみましょう。
季節で変化するのはもちろん、実は一日の間にも湿度は変化しています。
そのため、湿気や乾燥に気を配って、住みよいように調節することが大切です。
とはいえ、日々の暮らしの中でこまめに湿度をチェックして調節するのも骨が折れます。ですので、手間なく自動でコントロールしてくれるアイテムを活用しましょう。
「エアコンが行き届きにくい場所が乾燥する…」「部分的に湿度や乾燥が気になる…」といった場合には、お部屋それぞれの場所ごとに対策があります。具体的な対策方法については次の章でご紹介します。
〇住まいの中で湿気やすいところってどんな場所?
★結露しやすい窓や押入
寒い時期になると外気と室内の温度差によって窓ガラスに結露が見られることも多いはず。これは室内の水蒸気が飽和水蒸気量を越えて水となっている状態です。
窓ガラス付近は室内と比べ温度が低く、結露が起きやすい部分です。そのため、こまめに結露を拭き取ったり、窓を開けて換気をしたりすることが大切です。
また、押入やクローゼットなど密集した衣類などで空気が滞留してしまいやすい場所では、空気を循環させるために、梅雨の時期は扉を開放して扇風機・サーキュレーターなどの風を当てるのが良いでしょう。
★キッチンや洗面所などの水回り
水回りは調理器具だけでなく保存食品や調味料なども置かれることも多いため、常に湿気対策を施していなければいけない場所です。
キッチンでは、流しの下にあるスペースにラックなどを活用してスッキリと収納し、風通しを良くしておくことが大切です。
これは洗面台も同様で、排水管回りはできる限り物を少なくしておくことで、湿気がこもりにくい環境を作り出せます。
★湿気以外にニオイもこもりやすい靴箱
脱いだばかりの靴や雨でぬれた靴を、靴箱にそのまま収納してしまうと、湿気がこもりカビが生えてしまう原因となります。
さらに、そのカビがイヤな臭いを発生させ、靴箱全体が臭ってしまうのです。
靴箱は常に開けておくのは難しいため、乾燥剤などを一緒に入れておくと湿気や臭いを防げます。
また、雨や汗で濡れてしまった靴はよく乾かしてから靴箱に片付けるようにしましょう。
※一軒家よりマンションの方が注意!?
注意したいのがマンションにお住まいの方。
実は木造建築が多い一軒家よりも鉄筋コンクリート造が多いマンションの方が気密性が高く、湿気がこもりやすいのです。さらに1階にお住まいの場合は、防犯対策で窓を開けることも少なくなり、空気を循環させる換気などが疎かになります。
〇簡単!お部屋の湿気対策7選
①サーキュレーターやエアコンでお部屋の空気を循環
「窓を開けて換気」これが一番手軽にできる湿気対策ともいえます。
しかし、雨の日や風が強い日など窓を開けることが難しい状況の時もありますよね。さらに雨の日に限っては部屋干しなどをするご家庭も多いはず。
そんな時は、サーキュレーターやエアコンを利用して室内で空気を循環させて、効率よく洗濯物を乾かすことで、湿気対策に繋がります。
②結露はすぐに拭きとることが大切
冬の時期は、お部屋の温度を上げると窓に結露ができやすくなります。結露ができてしまったら、すぐに乾いた雑巾などで拭き取ってください。
また、新聞紙で拭き取ることもオススメ。新聞紙は吸水性も高く、そのまま捨てることもできるため、手間もかからず経済的にも大助かりです。
(関連記事:マンションの結露の原因と対策を解説。おすすめの予防・対策グッズも紹介!)
③衣類は完全に乾かしてからタンスにしまう
湿った状態の衣類には菌が繁殖しやすく、セーターなどが虫に食われてしまう恐れもあります。
虫食い を防ぐために、洗濯した服や一度着た服はクローゼットにしまう前にハンガーなどで吊るして乾かしておきましょう。タンスの中に除湿剤や防虫剤を一緒に入れておくのもおすすめです。
④布団の下には除湿マットを設置しよう
除湿マットが特に必要なのは、フローリングに布団を敷いて寝ている方です。
畳やベッドと比べ、フローリングは湿気がこもってしまい布団にカビが生えてしまいやすいのです。
もちろん畳やベッドの方でも、汗をかきやすい人や布団を干すことができないような場合には除湿マットを活用して ください。
⑤バスタイムの後はお風呂のフタ&扉をしっかりとしめて換気扇を回す習慣をつけよう
バスルームは、水回りで最も湿気の多い場所なので防カビ対策は必須です。
湯船のお湯を残しておく場合には必ず蓋をしめ、使用していないときにはバスルームの扉もしっかりと閉めておきましょう。
また、換気機能のあるバスルームでは常に換気扇などを回し、窓がある場合には開けておいて空気の循環を良くしておくことが大切です。カビが気になる方は、市販の防カビ剤を使用することもオススメです。
⑥家具はすき間を開けて風が通るように配置
お部屋の中にある家具が密集していると、風が通りにくく空気の循環ができません。荷物が少ないことに越したことはありませんが、大切なのは風の通り道を作ることです。
ソファーやタンスなども壁にくっつけてしまうのではなく、少し隙間を空けて配置することでカビの発生を防げます。
⑦風通しが悪く、湿気やすい箇所には除湿剤を設置しよう
窓のないお部屋やクローゼットなどの収納では、除湿剤を活用しましょう。
除湿剤はドラッグストアなどでも手軽に購入できるものもありますが、自分で作ることでもできます。詳しくは次の章でご紹介します!
〇お家にあるものでできるお手軽除湿グッズ
・重曹を使った除湿剤
そもそも重曹とは炭素水素ナトリウムとも呼ばれ、料理や掃除の際によく利用されます。サラサラとした粉末状の重曹は空気中の水分を吸収してくれます。お手軽で安全性も高い重曹を使った除湿剤をご紹介します。
空き瓶に重曹を入れ、さらに花なども添えるとかわいいインテリアになります。
アロマオイルを加えることで、オリジナルの除湿・消臭剤が作れます!
・ヒノキのチップで和テイストのおしゃれな除湿剤に
ヒノキには除湿効果の他に、消臭効果やリラックス効果があり除湿剤だけでなく消臭剤としても効果が期待できます。
市販されているヒノキチップをネットに入れ、クローゼットなどに吊るしておくだけでも除湿・消臭対策にもなります。また、インテリアとしても◎
・湿気やすい場所には新聞紙を敷いておく
新聞紙は通常の紙とは違い凹凸があり、水分を吸収しやすいという特性があります。結露が発生した際にも使える新聞紙。より湿気の吸収力を高めるために一度くしゃくしゃにしてから広げて床に敷いてください。クローゼットや靴箱の内にはくしゃくしゃにして小さくまとめて置くと良いでしょう。
古新聞紙を使えばお財布にも優しいため、除湿対策の第一歩にオススメの除湿グッズです。
〇まとめ
高温多湿な日本では、湿気対策は不可欠です。特にマンションにお住まいの方は空気がこもりがちなことも多く、注意が必要です。
お部屋の換気機能だけに頼らず、ご紹介した湿気対策や除湿グッズを試してみてはいかがでしょうか。