いつもの備えが大切!マンションの台風対策

[ライフスタイル]

いつ起きるかわからない自然災害、事前の対策をしっかりと整えておきましょう。 今回は、マンションでの台風被害を抑える方法やもし被害にあってしまったときの対応など詳しくお伝えします。

目次

台風でマンションが揺れる!?倒れる可能性は?

◆タワーマンションの高層階、台風のとき大丈夫?

タワーマンションなどの高層階にお住まいの方からは、「地震よりも台風の風による揺れの方が大きく感じる」という話をうかがうことがあります。
これは、上空の方が風の勢いが強く吹いているのが要因と考えられます。

とはいえ、台風の揺れが原因でマンションが倒壊したという話はほとんど耳にしませんよね。地震の多い日本だからこそ、多くのマンションでは揺れに関しての対策が施されており、一戸建てよりも揺れの被害が少ない場合もあるのです。

あまりにも揺れが酷く不安を感じたときは、管理会社に問い合わせると安心でしょう。

◆物が落ちたりしないような対策は日常的に

台風の風や地震の揺れで物が落ちて壊れてしまったり、落ちてきた物に当たり怪我をしてしまったりする恐れがあります。被害を防ぐために、日常的に揺れの対策をしておきましょう。倒れやすい棚は突っ張り棒などで固定し、耐震マットなども活用すると安心です。

窓の台風対策

◆窓ガラスやサッシの修理費、誰が負担するの?

ご存知の方も多いかと思いますが、窓ガラスやサッシはマンションの共用部分です。

しかし、国土交通省が発行している 「マンション標準管理規約」では、修繕工事の際と第三者による被害の場合を除き、区分所有者が窓ガラスの破損の費用を負担すると記載されています。

バルコニー等の破損が第三者による犯罪行為等によることが明らかである場合の保存行為の実施については、通常の使用に伴わないものであるため、管理組合がその責任と負担においてこれを行うものとする。ただし、同居人や賃借人等による破損については、「通常の使用に伴う」ものとして、当該バルコニー等の専用使用権を有する者がその責任と負担において保存行為を行うものとする。(第21帖関係⑥)

マンション標準管理規約(単棟型) より引用

自然災害や老朽化などによって変形やゆがみが起こった際には、一般的に部屋の居住者が修理費を負担することになります。

もちろん、「マンション標準管理規約」はあくまで各マンションの管理規約の参考となるものであり、すべてのマンションがこの限りではありません

マンションそれぞれの管理規約によって対象となる被害の適応範囲などが異なる例もあるため、詳細は管理会社に問い合わせるとよいでしょう。

◆台風でマンションの窓ガラスが割れたときはどうすればいい?

まずは被害状況を確認して管理会社に連絡しましょう

マンションによっては、修繕積立金から費用を負担してもらえる場合や、管理組合で加入している保険で修理費をまかなえる可能性もあります。同時に管理規約を見直しておくと安心ですね。

ただ、前述した通り台風などの影響で窓ガラスが割れてしまった場合は修理費が自己負担となる可能性が高いため、割れないための事前の対策や、割れてしまったときのための保険内容の見直しをしっかりとすることが大切です。

台風被害への保険については【台風被害に備えた保険のこと】で詳しく解説しています。参考にしてください。

◆マンションの窓ガラス対策

窓ガラスが割れないための一番の対策は雨戸を閉めることですが、マンションでは雨戸のないお部屋も多いですよね。そのようなお部屋では以下の方法を試してみてください。

1.段ボールや保護フィルムを貼る。

事前の対策で段ボールや保護フィルムを窓ガラスに貼っておくことで、小石などの小さな衝撃でガラスが割れてしまうのを防げます。また、ヒョウなどの大きな衝撃でガラスが割れてしまった際に、ガラスが飛び散るのを防ぐ効果もあります。

飛散したガラス片で怪我をしてしまう恐れもありますので、ぜひお試しください。

2.思い切って窓ガラスを変える。

マンションによっては窓ガラスをより強靭なものへと変えることができます。

ただし、窓ガラスは共用部のため管理会社に許可を得る必要がある場合もあります。

また、見た目や防火性・強度などについての基準が設けられていることもあるため、実行する前に管理規約を確認してください。

3.業者に依頼して、室内に雨戸を付けてもらう。

雨戸のないマンションの場合、業者に依頼して室内に雨戸を設置してもらうことができます。室内につける雨戸には目隠しや防犯効果も期待できます。設置する際には設置できるかの確認が必要なので、まずは業者に相談すると良いでしょう。

ベランダ・バルコニーの台風対策

バルコニーの台風対策

◆バルコニーは共用部

各部屋のバルコニーは、専用使用権が付いたマンションの共用部です。

つまり、居住者の自由に利用することはできず、規約に基づいて利用の制限があります。

その代わり、バルコニーの手すりが破損したり、隣の住戸との境にある隔て板に穴が空いたりした場合は、管理組合の負担でまかなえることが多いです。

とはいえ、バルコニーに関してもマンションごとの管理規約によって定められているため、詳細は管理会社に連絡してみると良いでしょう。

◆室内にしまえるものはしまおう

植木鉢など飛ばされやすいものはもちろん、よくそのままにしまいがちな物干し竿も室内にしまえるのであればしまっておきましょう。しまうのが難しい場合は、ヒモで結んでおくなどの対策を講じてください。部屋の窓ガラスが割れてしまわないためにも、事前の対策が不可欠です。

◆排水溝の掃除をしておこう

台風の際は雨風が強くなるため、バルコニーにも雨が吹き込んできます。

そのため、排水溝が詰まっていると、1階部分でなくてもバルコニーが浸水してしまったり、漏水してしまったりする原因となります。日頃からこまめな清掃を心がけましょう。

◆見落としがちな換気口

近年のマンションは24時間換気を推奨されており、換気口が空いた状態のままのお部屋も多いのです。しかし、台風の際には雨が吹き込んでしまうため、忘れずに閉めておきましょう。

台風被害に備えた保険のこと

火災保険

◆火災保険には入っていた方が安心

中古マンション購入の際には、同時に火災保険への加入をおすすめします。火災保険では火事による被害の他にも、風災・水漏れ・盗難など様々な被害の補償をしてくれます。(※注)

※注)詳しい補償の内容は保険会社のプランによって異なります。

特に台風などの自然災害は避けようがないため、もしもの時の保険は大切です。

以下では台風の際に多い災害をご紹介します。台風による被害が心配な方は、これらの災害を対象とした補償のある保険を選びましょう。

〇風災

台風の被害で最も多いのが風災です。実は風災は保険発生件数が火災や水災よりも多く、その被害額も軽視できません。風災で多い被害が、物が飛んできて窓ガラスが割れてしまうこと。また、ヒョウなどが降ってきて窓ガラス割れてしまった時も風災被害となります。

〇水災

台風による川の増水や道路の浸水被害により、室内に水が入り込んでしまった場合です。特にマンションの1階部分で起こることが多い災害ですが、2階以上であってもバルコニーから浸水するケースもあります。

〇落雷

台風の際には落雷も同時に発生することが多いです。落雷による漏電や火事、また破裂や爆発などの被害もまとめて落雷の被害とされます。

◆家財道具にも保険をかけておくと安心

火災保険には家財が被害にあった際にも補償されるプランがあります。家財には、家電や家具、衣類やカバンといった服飾品など室内にあるものほぼすべてが含まれます。

たとえば、家具や電化製品など部屋の中にある物が、ガラスが割れ吹き込んだ雨によって濡れて故障してしまった際にも、火災保険によって補償されるのです。浸水などの大きな被害にあってしまった際に買い替えるとなると高額になってしまう可能性もあるため、保険をかけておくと安心です。

◆下の階へ漏水してしまったときの保険もある

台風による大雨でお部屋が浸水してしまった場合、下階への水漏れも心配ですよね。水漏れによってお部屋に被害がでた場合、基本的には水漏れを引き起こした上階の居住者が損害賠償責任を負うことになります。

この損害賠償責任を補償するのが「個人賠償責任保険」なのです。

個人賠償責任保険には、この他にも自分の子供が他人に怪我をさせてしまったり、ちょっとした不注意で他人の物を壊してしまったりした際にも補償されます。

ただし、補償内容は保険会社や保険のプランによって異なるためよく確認しておきましょう。また、個人賠償責任保険は自動車保険のプランに含まれている場合あるため、二重で加入してしまうケースもあります。個人賠償責任保険に加入する際には、一度保険の見直しをしておくと良いでしょう

東京リノベーションストアでも火災保険についてのご相談も受け付けております。お悩みの際はお気軽にお問い合わせください。

まとめ

昨今、台風は天気予報などで事前に来るタイミングがわかるようになりました。
とはいえ、忙しい日々の中、数日間で慌てて準備をするのも大変です。休日などを利用して防災バッグや避難所の確認などは事前に行っておきましょう。
首相官邸のホームページでは、「災害の際にどんなものが必要なのか」「もしもの時はどこで情報収集をしたら良いのか」などが紹介されています。一度目を通しておくと安心ですね。

首相官邸公式HP

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編集部

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