マンションでもできる!おしゃれな間取りとおしゃれなお部屋の作り方

[ライフスタイル]

使い勝手だけでなく、お部屋の雰囲気も大きく左右する「間取り」。最近ではリノベーションの流行などに伴い、自由でオリジナリティのある間取りが多くなってきました。そこでこの記事では、日々物件の情報を更新している不動産会社のスタッフが厳選した「オシャレな間取り」をご紹介!お部屋をおしゃれに見せるポイントもあわせて解説していきます。

目次

タイプ別!おしゃれな間取りってどんな間取り?

Type1:一戸建て感覚も楽しめる間取り

◆ポイントは「メゾネット」

「マンションでも一戸建てのように住みたい!」そんな方におすすめなのが、”メゾネット”のお部屋です。
メゾネットとは、マンションのひとつの住戸の中に階段があり、2階以上の階層があるお部屋です。

 メゾネット

①「リビング階段」がある間取り

メゾネットのお部屋であれば、”リビング階段”を設置することも可能。リビング階段があると家族が顔を合わせる機会が多いため、家族内のコミュニケーションが豊かになるというメリットがあります。

 リビング階段

②「吹き抜け」がある間取り

開放的なお部屋の象徴である「吹き抜け」。マンションだと難しいイメージがありますが、不可能ではありません。実際に吹き抜けのあるマンションのお部屋をご覧ください。

上部にある窓まで吹き抜けにすることで、高いところから光が降り注ぐ開放的なお部屋となっています。

 吹き抜け

吹き抜け1

吹き抜け2

③「スキップフロア」がある間取り

スキップフロアとは、同じ空間の中で床の高さが変化する構成のこと。室内に数段の階段があることが多く、壁ではなく段差によって空間を分けています。

スキップフロア

スキップフロア

(引用:株式会社アース

こちらの物件では、スキップフロアを子供部屋にしています。リビングと隣接していながら、段差があるために空間に境界線が。しかし扉はないため、開放的で大人の目も届きやすい空間となっています。

 

Type2:お部屋の広さに特徴がある間取り

おしゃれかつオリジナリティのある間取りには、空間にメリハリをつけることも大切。大きなリビングなどがその代表です。

①リビングが広い間取り

◆ファミリータイプの広々リビング

20.7帖のリビングのある間取り。解放感のある広大な空間が生まれ、洗練された印象を受けます。友人や親せきが遊びに来た時にはまずリビングに通すことが多いため、リビングが広いと「オシャレなおうち」という印象を持たれやすいでしょう。

広々リビング

広々リビング2

◆一人暮らしでも空間にメリハリを

空間のメリハリをつけることは、1人で暮らすお部屋であっても可能です。

広々リビング3

洋室を4.1帖とコンパクトに収めることで、1LDKであっても広々としたリビングが実現します。

最近はsingleDINKSを中心に、「居室はコンパクト、リビングは広々」という間取りが人気を集めており、新築物件でもトレンドとなっています。

②小さなお部屋がある間取り

広い空間を作るだけでなく、狭い空間を作るという方法もあります。

サービスルーム

コンパクトなサービスルームは、子ども部屋や書斎、シアタールームなどにオススメ。広い空間にこだわってしまうとなかなか大変ですが、3帖ほどの空間であれば、好みのデザインや装飾で飾り付けることも簡単です。

また集中して取り組みたい趣味がある人にもぴったりの空間。趣味のものを集めることで自然とオシャレな空間が出来上がることもありそうです。

 

Type3:回遊できる間取り

室内の導線にこだわる、というのもおしゃれな間取りのポイント。一方通行ではなく回遊できるような間取りだと、導線もよくおしゃれな雰囲気を楽しめます。

①キッチンへの導線が2つある間取り

洗面室とキッチンを通り抜けられる間取りです。広くないけれど人が集まりやすい「洗面室」と「キッチン」という2つの場所を回遊できるようにすることで、おしゃれさと便利さを両立させています。導線がふたつあるので、来客時などお部屋に人が多いときにも安心ですね。

 回遊1

②ウォークスルークローゼットのある間取り

ウォークインクローゼットの進化版、”ウォークスルークローゼット”のある間取りです。洋室にウォークインクローゼットがついているお部屋は多いですが、こちらは洗面室からダイレクトにクローゼットに入ることができます。

回遊2

回遊3

 

お風呂あがりにそのままクローゼットに入りお洋服を選ぶ、という映画のワンシーンのような生活が実現します。洗面室への導線が2つあるので使い勝手もよさそうですね。

 

おしゃれな間取り・お部屋の9つの特徴

①和室が小上がりになった間取り

和室を小上がりにすることで、旅館のようなおしゃれ空間を作ることができます。

和室が小上り

こちらのお部屋はリビングに隣接した和室が小上りになっています。間仕切りは開放できますが、小上りがあることで空間に境界線が生まれ洗練された雰囲気に。

和室が小上り2

さらに小上りの下は収納スペースになっており、空間を無駄なく活用しています。

 

②対面式 キッチンのある間取り

おしゃれなLDKに欠かせない「対面式キッチン」。お料理中もリビングとのコミュニケーションが取れるため人気を集めており、対面式キッチンを採用しているお部屋も増えてきました。

その対面式キッチンの進化版ともいえるのが「アイランドキッチン」です。キッチンのワークトップが壁から離れており、島のように独立していることからアイランドキッチンと呼ばれています。

アイランドキッチン

アイランドキッチン2

キッチンの存在感が大きく、おしゃれな空間を演出。キッチンの周りに集まりやすいためホームパーティをする方にもおすすめです。

 

③クローゼットが充実した間取り

服を集めることが好きな人にとって、クローゼットの充実は欠かせない要素のひとつですね。大きな収納があることでお部屋をすっきり片付けて、居室部分をおしゃれに保つことが可能。またウォークインクローゼットであればスペースも大きいため、クローゼットの中を飾り付けする楽しみも生まれます。

収納たっぷり

また、靴のまま出入りができるシューズインクローゼットもおすすめ。靴だけでなくアウトドア用品や外遊びのおもちゃなども置いておくことができます。大きなシューズインクロークにスノーボードやサーフボードを置いておけば、それだけでおしゃれな空間が出来上がりますね。

④パントリーのある間取り

パントリーとは、キッチン横にある食品や食器をしまっておくためのスペースのこと。常温で保存できるようなお菓子や缶詰などを見やすくキレイに片付けることができます。
パントリー

こちらの間取りは、キッチンからパントリーを通り抜け、ユーティリティスペースを通って廊下へ出られるつくり。キッチンで出たゴミをすぐにゴミ捨てに出せるというメリットがあります。

⑤ボウウィンドウのある間取り

ボウウィンドウとは、数枚の窓を組み合わせて円形に張り出させた装飾的な窓のこと。

外壁部分にかかわるため後から取り付けるのは難しいですが、ボウウィンドウのあるお部屋を選ぶことで西洋風のおしゃれな室内を楽しめます。

ボウウィンドウ

こちらの物件はリビング部分がボウウィンドウとなっており、そこからバルコニーに出ることが可能。窓の面積が大きいため自然光を取り込みやすく、お部屋の中が明るくなるというメリットもあります。

⑥高窓がある間取り

高窓とは、天井に近いような高い場所にある窓のこと。上部から光が降り注ぐため、柔らかい空間が実現します。

高窓1

高窓2

こちらの物件は廊下から続く階段が小さなスペースにつながっており、そこに高窓が取り付けられています。小さなスペースですが、屋根裏部屋のような秘密基地感覚を味わえます。

⑦大きな窓がある間取り

窓が大きいことでお部屋に自然光が入り、内装やインテリアをより美しく見せてくれます。

大きな窓1

大きな窓2

大きな窓3

こちらのお部屋はL字型に窓が設置されており、光がたくさん入る構造。角に壁がないことで、外との境目がないような独特の雰囲気を演出しています。

⑧土間がある間取り

マンションのリノベーションでも最近特に人気を集めているのが、「土間」を作るリノベーション。

形はさまざまですが、玄関から続く土間スペースを作り、靴のまま作業できるような空間にすることが一般的です。アウトドアの趣味がある方は自転車やアウトドア用品を置いたりできます。またDIYが好きな方は工具などを置いてワークスペースとして使うこともできそうですね。

土間1

土間2

こちらの物件は玄関から続くサービスルームがすべて土間になっています。写真のように靴や自転車を置いたり、居室のように使ったり、ワークスペースにしたりと使い方は人それぞれ。オリジナリティを求める方におすすめです。

⑨ドライエリアのある間取り


ドライエリアとは、地下階に位置するお部屋にある、掘り下げられた空間のこと。地上への吹き抜けとなっていることが多く、閉鎖的になりがちな地下階に光と風をもたらしてくれる場所です。

ドライエリア

実用的なだけでなく、地下に掘り下げられていることで専用のお庭のような使い方ができます。外からの目線が気にならないため、テーブルや椅子を出してご飯を食べるのもおすすめ。壁の部分はコンクリートであることが多く、都会的な雰囲気も味わえます。

お家がおしゃれに見えない!原因はどこにあるの?

「おしゃれなお部屋を作りたい!」と思っていろいろ試してみても、「どこかおしゃれに見えないな…」と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか?

ここからは、お部屋がおしゃれに見えないときにチェックしたいポイントをご紹介していきます。

Type1:床や壁の配色が良くない

壁や床の配色は、お部屋を広く見せる・狭く見せるにも作用します。明るい色はお部屋を広くみせ、暗く濃い色はお部屋を狭く見せる効果があります。また、暖色は手前に迫ってくるように見え、寒色は奥に下がって見えるという効果もあります。

とはいえ、一度決まってしまった壁や床の配色はなかなか変更しにくいもの。このような場合には、壁や床の配色と家具・インテリアの色合いをできるだけ統一するようにしましょう。

Type2:色に統一感がない

壁や床の色と、家具・インテリアの色の配色が良くないと落ち着きのないイメージになってしまいます。

お部屋に色味のある壁を作ると、その色が部屋のメインカラーとなります。メインカラーでカーテンやソファ・ラグなどの面積が大きいインテリアの色を揃えると、落ち着きのある空間が演出できます。

色を統一する

こちらのお部屋では、壁のライトブラウンに合わせてソファや椅子、ラグをブラウンのものにしています。ところどころにあるグリーンがアクセントとなっていますね。

Type3:物が多すぎる

モノが多く、壁や床の見えている面積が小さいと圧迫感が出てしまいます。収納スペースなどにうまく片付けるか、思い切ってモノを減らすなどの工夫が必要です。

また、収納に扉のある棚だけを使うのではなく、オープンタイプの棚を採用して「見せる収納」とすることでお部屋に抜け感が生まれ、おしゃれにみせることもできます。

Type4:「廻り縁」や「巾木」の主張が強すぎる

廻り縁とは、天井と壁の間にある縁のこと。巾木とは、床と壁の間にある縁のことです。

廻り縁と巾木の説明図

壁と床・天井のつなぎ目をキレイに見せるために設けられています。上手に配色をすれば、お部屋の良いアクセントになることも。しかし、色の主張が強すぎるとインテリア合わず、おしゃれな雰囲気とならないことがあります。

◆対策は?

対策としては、インテリアや家具を廻り縁や巾木の色も考慮して選ぶこと。巾木は床に近いため家具で隠れることもありますが、廻り縁はなかなか隠れないため、配色を合わせる工夫が必要です。

また、お部屋のリフォームやリノベーションをするときに、壁にクロスを張るのではなく塗装にすることで巾木や廻り縁をつけなくてもよくなることがあります。コンクリート打ち放しのお部屋なども巾木・廻り縁をつけないことが多く、洗練された雰囲気となります。

 

空間をおしゃれにするコツ

〇間接照明でムーディな雰囲気を

間接照明とは、壁や床・天井に光を反射させて、その反射光で室内を明るくする証明のことです。

間接照明の説明図

間接照明を設置するときには、光を反射させる面の色や材質にも注意が必要です。色や材質によっては光の反射が弱かったり、逆に反射しすぎてまぶしくなってしまうこともあります。大きな間接照明を設置するときには、専門家に依頼することをおすすめします。

間接照明に限らず、照明器具にこだわることでお部屋の印象をガラリと変えることができます。ペンダントであれば取り付けも難しくないため、模様替えと同時に照明器具を変えるのもオススメです。

ライトのデザインだけでなく、光の色合いや強さ、広がり方なども多種多様です。お部屋の用途にあったものを選んでみましょう。

〇天井を高くする

天井が高いとお部屋に解放感が生まれます。高さのある家具やインテリアを置いても圧迫感を感じにくいため、家具選びに縛られにくくなるというメリットもあります。

◆天井高2.5mがひとつの基準

「どのくらいの天井だと高いの?」というと、2.5mという高さがひとつの目安となります。建築基準法により居室の天井高は2.1m以上と決められており、従来のマンションだと2.3mほどが一般的です。

身長などの個人差はありますが2.5m以上の天井高があると解放感を得やすく、洗練された雰囲気に。お部屋を選ぶときのひとつの目安にしてみてください。

◆リノベーションで天井を高くすることも!

しかし、天井の高さが2.5m以上のマンションはなかなかないもの。そんなときには、リノベーションで天井高を上げることも可能です。

天井を高くする例

天井には廃案やダクトが通っていることが多く、それを隠すために天井裏を作ることが一般的。しかし天井裏を作らないことで天井高を上げ、さらに配管をむき出しにすることで無造作でカッコイイ雰囲気を作ることができます。

〇アクセントウォールやポスターなどで壁にワンポイントを

お部屋の壁のうち1面に色付きのクロスを使う「アクセントクロス」も人気の内装のひとつ。また壁の張替えが難しいときには、大きめの絵画やポスターを張ることで雰囲気を変えることもできます。

◆機能性も高いタイルがおすすめ

壁にタイルなどを張ることで、クロスを張り替えるよりお手軽にお部屋の印象を変えることができます。最近では、湿気やにおいを吸収してお部屋を快適な状態に保つLIXILの「エコカラット」などが人気を集めています。

エコカラット例

窓の少ない寝室や玄関など空気がこもりがちなところには、このような装飾もおすすめです。

この記事を書いた人

編集部

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