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マンションで人気の共用設備とは?重要度やメリットをご紹介
[ライフスタイル]
マンションでの暮らしを考えるうえでどのような共用設備があるのか、しっかりとおさえておきたいポイントです。特に大規模マンションやタワーマンションなどには充実の共用設備が整っており、マンションならではのメリットも多く暮らしを豊かにしてくれます。今回はそんな共用設備についてご紹介します。
目次
- 1.マンションの共用設備にはどんなものがある?
- ・一般的なマンションにある共用設備
- ・大規模・タワーマンション等にある共用設備
- 2.マンションの共用設備におけるメリット・デメリット
- ・マンションの共用設備で重要かつメリットがあるもの
- ・マンションの共用設備で注意が必要なデメリットがあるもの
- 3.共用設備をマンション選びのポイントにしよう
- ①自分のライフスタイルに合った、利用したい共用設備があるかどうかを決める
- ②ホテル並みの豪華な共用設備がある場合、管理費やマンションの販売価格に反映されるので注意
- ③人気のある共用設備は、予約や申し込みが必要な場合もあるので注意
マンションの共用設備にはどんなものがある?
◆一般的なマンションにある共用設備
〇宅配ボックス
近年、賃貸アパートにも設置されていることも多い宅配ボックス。ネットショッピングなどを利用するユーザーが増えたことにより、荷物を宅配便で受け取る機会が増え不在時でも荷物の受け取りができます。再配達の手間も省けることから、家を留守にしても安心です。気軽に旅行などのお出かけもできます。
〇駐車場・駐輪場
駐車場や駐輪場、またバイク置場などマンションによっては、完備されているところされていないところもあります。駐車場にも平置きタイプや機械式タイプなどマンションによって様々なものがあります。駐車場・駐輪場のタイプ、バイクは大きさや排気量によって使用料に違いがあるため、しっかりと確認しましょう。
〇エントランス・ロビー
エントランスとは建物の玄関口のことです。ロビーは玄関口を兼ねた応接室のことを指します。ホテルなどでよく見かけるフロントのある空間です。小規模のマンションにはロビーのないところも多いのですが、エントランスやロビーは居住者だけでなく、お客様なども通る場所です。エントランスが綺麗なマンションは、管理体制が整っていると判断できるひとつの要素にもなります。内覧の際にはしっかりと清掃が行き届いているかのチェックをすると良いでしょう。
〇24時間ゴミステーション
共同住宅であるマンションには、敷地内にゴミ捨て場が設置されています。但しゴミ出しには「曜日別のゴミ出し」ルールが設けられているマンションが多く、24時間燃える燃えないに関係なくゴミ捨て場にゴミを置けるマンションは多くはありません。24時間ゴミ出し可能であるゴミステーションが設置されているマンションなら、室内やバルコニーなどにゴミ袋を溜めてしまうこともなく、朝が忙しい人も安心してゴミの処理ができます。
タワーマンションには、高層階に住む人のために途中階にゴミステーションが設置されていることもあります。わざわざ1階まで下りて捨てに行かなくても済むような配慮がされているマンションなら、高層階に住んでいる方も安心です。
〇防火備蓄倉庫
自然災害などが起きた場合、マンションなどの共同住宅では停電や断水などが一斉に起こる可能性があります。そのようなときのためにマンションには居住者が共有して使える懐中電灯や水、カセットボンベなど防災用具が入った防災備蓄倉庫が設置されています。一般的には1階や地下に倉庫が設置されているのですが、タワーマンションなどの場合には途中階に設置していることもあります。事前に管理会社に設置場所やもしものときの利用方法なども確認しておくと安心です。
◆大規模・タワーマンション等にある共用設備
〇敷地内公園
大規模なマンションでは、マンションの敷地内に公園が設置されているところもあります。滑り台や砂場などの一般的な公園にあるような遊具が設置され、居住者は自由に利用できます。敷地内に公園があるメリットとしては、お子さんを身近な地域で遊ばせることができたり居住者同士での交流の場となったりします。自治会などのイベントスペースとしての活用もできる他、災害時の一時避難所としての利用もできるため、ファミリー世帯には敷地内公園があるマンションがおすすめです。
〇コンビニエンスストア
コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアなどの商業施設がマンション敷地内や1階部分に入っているマンションが近年増えています。居住者は敷地内に商業施設が入っていることで、気軽に買い物ができるため便利です。雨などの天気も気にする必要もありません。コンビニエンスストアに限ってみると、公共料金の支払いや荷物の郵送などもできたり、ATMで現金の引き出しや振り込みができたりするため高い利便性があります。
〇コンシェルジュ・フロント
コンシェルジュサービスとは、マンションのエントランスにフロントマンが常駐しており、来客の受付や荷物の発送手続きなどのサービスを代行してくれます。マンションによってサービスの内容は様々ですが、共用設備の予約・タクシーの手配・クリーニングの取次などがあります。人が常駐していることによる防犯性の向上や面倒な手間を代行してくれるサービスです。
〇フィットネスルーム、ジム
駅前などにあるフィットネスクラブやジムは、通常利用するのに会員費を払ったり料金プランに合わせたコースに入会したりと、自分が思うようなペースで利用できないこともあります。普段からジムに通いたい人やこれからジムに通ってみたい人にとって、マンション内にフィットネスルームなどの施設が完備されていると大変便利です。マンションによって異なりますが、管理費などにフィットネスルームの利用料が含まれているケースも多く、その場合は入会金や会員費などが発生しません。自宅から外に出ることなく利用でき、基本的に居住者のみが利用するためセキュリティ面でも安心です。
〇キッズルーム、ゲストルーム
タワーマンションなどには居住者にとって便利な共有の空間が完備されています。そのひとつがキッズルームです。キッズルームは、屋内にある公園のようなもので雨の日でも屋内でお子さんが遊ぶことができます。
ゲストルームは、友人や親族が寝泊まりできるお部屋で、マンションによってはホテルの一室のようなアメニティなどもそろっているゲストルームもあります。地方に住む親や友人を呼んだ際に活用できます。
〇プール・スパ
フィットネスクラブと同様にプールやスパがマンション内に完備されているマンションもあります。プールやスパもマンションによっては管理費などに利用料が含まれているケースが多く、居住者なら自由に利用できます。高級ホテルに宿泊した気分を毎日味わえます。
〇シアタールーム
大きなモニターに高性能の音響設備が整ったシアタールームは、基本的に防音室となっています。映画鑑賞だけではなく、マンションによってはカラオケ設備を導入しているところもあり、友人たちとカラオケ大会なども楽しむなど、シアタールームの利用方法は多岐にわたっています。
マンションの共用設備におけるメリット・デメリット
ご紹介した共用設備の中から重要なものや注意が必要なデメリットなどを解説します。
◆マンションの共用設備で重要かつメリットがあるもの
・暮らしに必要な設備
【宅配ボックス】【駐車場、駐輪場】【24時間ゴミステーション】
マンションに住む人は単身者からファミリーなど様々な家族構成の人が住んでいます。その全ての居住者が利用できる共用設備です。特に宅配ボックスや24時間ゴミステーションに関しては基本的に無償で利用でき、忙しい日々を送る方にとってメリットの大きい設備となります。
・あると嬉しい設備
【防災備蓄倉庫】【敷地内公園】【コンシェルジュサービス】
防災面や防犯面に役立つ共用設備です。特に防災備蓄倉庫は、自然災害の多い日本では必需品となっています。各家庭にも防災グッズを準備している人も多く、もしもの時には役に立つでしょう。
お子さんのいるご家庭では、敷地内公園の公園で遊べることにより大人が見守れる距離を保てます。またコンシェルジュサービスが常駐していれば、不審者がマンション敷地内に事由に出入りできないため、犯罪防止にも繋がります。
◆マンションの共用設備で注意が必要なデメリットがあるもの
【フィットネスクラブ、ジム】【プール、スパ】【シアタールーム】
これらは、マンションの住人によって使用頻度が異なり一部の人しか利用しない現象が起きてしまいます。また利用方法などのマナーの悪さなどからトラブルが起こる可能性もあります。
その他にも、施設の維持費や運営管理する人件費なども高くなるのがこれらの施設の特長です。たとえ経済的にゆとりのある方でも、高額な維持費を利用の有無に関わらず毎月支払うことになります。そのため、ご自身で今一度自分にとって必要な共用設備かどうか判断して、その上でマンションの購入を考えることが大切です。
共用設備をマンション選びのポイントにしよう
近年のマンションでは、室内だけでなく共用設備をウリにしてマンションをアピールすることも増えてきています。マンションを選ぶときには戸建てにはないマンション特有の共用設備がどのようなものかをチェックして選ぶことも大切です。
①自分のライフスタイルに合った、利用したい共用設備があるかどうかを決める
ライフスタイルは人それぞれです。例えばご自宅に友人や親戚を呼ぶ機会が多い方は、ゲストルームがあると便利ですが、呼ぶことがほとんどない方にとっては必要のない共用設備になってしまいます。
お子さんのいないご家庭にとって、キッズルームは利用しない可能性が高い設備です。そういったことを踏まえた上で、それぞれのご家庭のライフスタイルに合わせてマンションの共用設備をチェックしましょう。
②ホテル並みの豪華な共用設備がある場合、管理費やマンションの販売価格に反映されるので注意
前述したようにフィットネスルームやプールなど一般的なマンションには見られない豪華な共用設備があるマンションでは、それだけ管理費が高くなります。マンションを購入する際は、そういった共用設備も利用することを前提として販売されているため、マンションの室内の内装だけでなく共用設備のグレードにも販売価格が反映されて高くなります。少しでも費用を抑えたいとお考えならば、共用設備についてもしっかりと把握しておくことが大切です。
③人気のある共用設備は、予約や申し込みが必要な場合もあるので注意
大規模マンションにある人気の共用設備は、多くの人が利用するため予約制となっている場合があります。ゲストルームなどは予約がなかなか取れずに抽選で選ばれないと利用できない事例もあるため、マンションで暮らす前に共用設備の利用状況なども問い合わせておきましょう。
まとめ
マンションの共用設備は、そこに住む人がより暮らしやすい環境を作るためものです。同じマンションで暮らす人々・家族が同じ設備をシェアしながら暮らすことは、コミュニケーションの機会が増え、人々の助け合いにも繋がります。
あなたがこれから過ごすマンションの共用設備が必要で、その共用部がしっかりとした管理が行き届いているかを把握したうえで、お部屋選びをしてみるのも賢いお部屋探しのひとつです。