子供部屋の間取り・レイアウトのコツとポイント

[ライフスタイル]

お部屋探しの時に大きな悩みどころとなる「子供部屋」のこと。子供の成長や性格は予測ができないことも多く、悩んでしまいますよね。この記事では子供部屋を作るメリット・デメリットから、間仕切りの設置方法などを完全網羅!子供部屋でお悩みの方はぜひご覧ください!

「子供部屋」って必要?

教育方針や家族の生活、ライフスタイルなどによって、「子供部屋が必要かどうか」は異なります。

まずは、今後の生活についての希望を考えるところから始めてみましょう。自分が思う理想的な生活に「子供部屋が必要なのか」「ないほうがいいのか」ということを考えていき、家族でもよく話し合うことが大切です。

以下に、子供部屋を作った場合と作らなかった場合のメリット・デメリットの一部をまとめてみました。参考にしてみてください。

○作るメリット・デメリット

◆メリット

  • 子供の荷物が一か所にまとまり、リビングなどが散らかりにくい
  • 子供が自分の持ち物を管理し、整理整頓できるようになりやすい
  • 子供の友達が遊びにきたときにリビング以外の居場所がある
  • 1人の空間があることで子供が自立しやすい

◆デメリット

  • 1人の空間は誘惑に負けやすく、ゲームなどの遊びに際限がなくなることも
  • 親の目が届かないため勉強に集中できないことがある
  • 家族とのコミュニケーションが薄くなることがある
  • 子供が掃除や片付けをしないと不衛生になる

○作らないメリット・デメリット

◆メリット

  • 子供の行動に目が届きやすく安心
  • 勉強でつまづいたときも親に相談できるため、進みがよくなる
  • リビングやダイニングの大きな机だと参考書を広げやすく、勉強がスムーズ
  • 家族のコミュニケーションが増える

◆デメリット

  • 子供の友達が遊びにきたときにリビングを占領される
  • 家族の持ち物が混ざりやすい
  • 親離れ、子離れが遅くなることも

○子供部屋、いつから必要?

「子供部屋は必要」と決まったとしても、次は「いつから必要なのか?」と悩みがちなものです。

以前は「小学校入学から」など期限を決めて子供部屋を作る家庭も多かったようですが、最近では期限を決めないケースも少なくないようです。小学生のうちは1日の時間の大半をリビングで過ごし、子供部屋は「寝るだけの部屋」となることもあります。

一般的には高校生くらいから子供がプライベートな空間を持ちたがるようですが、これも子供の性格によります。

さまざまな基準がありますが、ひとつの考え方として「子供が『自分の部屋が欲しい』と言い出してから」というものもあります。子供自身が必要としてから、子供部屋作りを始めても良いのではないでしょうか。

○子供が独立したあとは?

◆夫婦の趣味の部屋にする

子供が独立し子育てに手がかからなくなった段階で、「夫婦の趣味の部屋をつくる」というのも良いですね。
ホームシアターを作ったり、なにかをコレクションする部屋にしたり。新しく趣味を始めることで生活に張り合いがでることもあります。

◆売却して住み替えても良い

子供が独立したあと「家が広すぎる」と感じるならば、家を売却して住み替えるのもひとつの方法です。
お部屋の広さだけでなく、エリアや周辺の環境にも希望がある場合は住み替えをしても良いかもしれません。子供がいるうちは小中学校が近いところを選ぶことが多いですが、独立したあとは景色の良いところや、趣味が楽しい場所を選んでも良いのです。

 

子供部屋ってどのくらいの広さがいいの?

子供部屋を作ろう!となったあと、次に悩むのが「広さはどれくらいがいいのだろう?」ということです。
もちろん、これもすべての人に当てはまる正解の広さはなく、ライフスタイルや教育方針によります。

○一般的なお部屋の広さは約6帖

”居室”とイメージしたときに、多くの人は「6帖くらい」を想像します。そのため子供部屋でも、6帖ほどが一般的と考える人が多いようです。

6帖あればベッドや机などの家具もゆとりをもって置けるため、子供が成長したあとも安心でしょう。

○リビングで勉強するなら4.5帖ほどでもOK

勉強や遊びは基本リビングで行い、子供部屋は寝るだけの部屋、という場合には4.5帖ほどでも十分です。このとき、クローゼットなど居室以外に収納スペースがあるとお部屋が散らからずにすむでしょう。

○兄弟・姉妹なら、広い部屋を仕切る方法も!

兄弟や姉妹であれば、広めのお部屋を仕切って使うこともできます。たとえば、8帖ほどの大きな洋室の真ん中に机などを設置し、4帖のスペースを2つ作る、などです。

限られたスペースを有効活用するときにはロフトベッドもおすすめ。子供一人ひとりにロフトベッドを1台用意すれば、それぞれのテリトリーが生まれます。”自分の場所は自分で管理する”という意識も生まれやすく、収納の仕方や飾り付けで個性を出すこともできます。

ロフトベッドの下の机は暗くなりがちなので、照明器具を設置するなどして明るさを確保しましょう。

 

間仕切りを設置したい!方法と費用は?

居室が足りない場合は、間仕切りをつくってお部屋を増やすことになります。大きめの洋室を仕切ったり、リビングの一部を仕切ったり、といったことが多いでしょう。

○壁や引き戸で仕切る場合の費用は?

業者に依頼し本格的な間仕切りを設置する場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
工事の内容ごとに金額の目安をまとめました。
※金額は一般的な工事内容の目安となるものであり、工務店や使用する部材、お部屋の広さなどによって異なる場合があります。

◆壁を設置

間を仕切る壁を設置する場合、費用の目安は20~30万円ほどです。

◆引き戸を設置

間仕切り戸の設置には30万円前後かかることが一般的です。
しかしお部屋の広さなどによっては扉が特注となることもあり、そうなると費用は30万円以上かかることもあります。

◆間仕切りを作るときの注意点

壁や引き戸でしっかりと空間を仕切る場合、配線や配管にも注意が必要です。
コンセントの位置やエアコンの配管なども考えて間仕切りを作ることになります。
壁の設置だけでなく配線や配管の変更があると費用がさらにかかることもあるため、事前によく確認しておきましょう。

○間仕切りはDIYで作れる?

空間を仕切ることが目的であれば、DIYで間仕切りを作ることも可能です。

床と天井を突っ張る形で柱となる木を設置し、そこに板を張っていくことで壁ができます。幅など自由に決められるため、「少し中の様子が分かるけどプライバシーも保たれる子供部屋」といった要望も満たすことができます。

DIYについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
参考記事:リノベーションとDIYの違いは?DIYのメリット・デメリット

○手軽なアイテムで間仕切りを作る

さらに手軽な間仕切りの仕方もご紹介します。

①パーテーションを置く

市販のパーテーションを置くことで空間を仕切る方法です。設置するだけなのでとても簡単。デザイン性の高いものを選べば、お部屋をオシャレな空間にすることもできます。

背の低いパーテーションを選べば、大人が上から様子をうかがうこともできます。小さな子供が「自分のスペースが欲しい」と言い出したときにもおすすめの方法です。

②カーテンで仕切る

天井付近に突っ張り棒を設置し、布をつるしてカーテンにすることで空間を仕切れます。

透け感のある薄い布であれば隣の部屋の様子もよく分かり、程よくプライバシーが保たれる空間に。子供部屋を作る最初の一歩としておすすめです。

もう少ししっかりと空間を仕切りたいときには、アコーディオンタイプに折りたためるパネルドアが良いでしょう。色合いによっては壁のようにも見えるため、個室っぽさが増します。

 

テイスト別!子供部屋のレイアウトアイデア集

○北欧テイスト

ナチュラルかつシンプルで居心地の良い、人気の北欧テイストのお部屋。かわいらしい淡い色合いのインテリアも多く、子供部屋にもぴったりのテイストです。

淡いピンク色で統一した落ち着きのあるレイアウト。赤ちゃんの過ごす場所にも良いですね。

また、北欧インテリアでおなじみの「IKEA」の子供用品には、ビビットな色合いが楽しいアイテムもたくさんあります。

お部屋全体は淡い色合いでまとめつつ、アクセントとして色鮮やかなアイテムを置くのも良いですね。

○アメリカン

映画の世界に入り込むようなお部屋を作りたい!そんなときにはアメリカンテイストのレイアウトがおすすめです。

鮮やかな色合いとウッディな雰囲気がマッチしたレイアウト。洋画のヒーローが好きな子供に喜ばれそうですね。

和室やカーペットのお部屋であっても、天井近くにモビールなどをつるすことでアメリカンな雰囲気を演出できます。

こちらも映画に出てきそうなかわいらしいデザイン。子供部屋らしいテイストなので、子供が書いた絵なども飾りやすくなっています。

○西海岸風のマリンテイスト

のんびりとリラックスした毎日を過ごしたい家族には、マリンテイストを取り入れた西海岸風のレイアウトもおすすめです。

リゾート感のあるカリフォルニアスタイル。勉強も遊びもリラックスして取り組めそうですね。海へ遊びに行ったときに貝殻などを拾ってきてDIYに使っても楽しそうです。

海が好きなファミリーは、海の生き物がデザインされたクロスを採用してはいかがでしょうか。ゆったりのんびりしたお部屋になり赤ちゃんも良く眠れそうですね。

○シンプルなモノトーン

「子供部屋であってもゴチャゴチャせずにスッキリと保ちたい」。そんなファミリーは、シンプルなモノトーンの子供部屋を取り入れてはいかがでしょうか?

モードな色合いでまとめつつ、星などのモチーフを取り入れることで子供部屋らしさをプラス。内装をシンプルにすることで子供部屋以外の使い方も考えられます。

モノトーンのお部屋にはウッディなインテリアも良く合います。ウッディなインテリアがぬくもりを演出し、無機質すぎない空間に。リビングの一角などにあっても違和感のないレイアウトですね。

 

年齢ごとのお部屋づくりの注意点

○赤ちゃんのころ

子供が赤ちゃんのころから子供部屋を作るのであれば、大人にとっての使いやすさを優先するべきです。ものの配置などはもちろん、アイテム選びも好きなテイストでまとめることで子育ての時間が一層楽しくなりそうですね。

◆汚れと安全対策はしっかり!

なにかと汚れてしまいがちな時期なので、床はサッと拭けるフローリングがおすすめ。
壁には汚れに強いクロスを選んでも良いでしょう。
また机などは当たってもケガをしないように角の丸いものを選びたいですね。四角い家具を置くときには、角をガードするようなコーナークッションをつけると安心です。

○児童期(小学校入学以降)

机を置くようになる時期なので、机の配置に注意しましょう。

子供が自分で片付けをできるように、分かりやすい収納に変えていくのもオススメです。
洋服などをしまう棚にラベリングをして自分で片付けることで、自立の心が生まれます。

また友達を家に呼び始める時期なので、友達が来たときのことを考えてローテーブルなどもあると良いですね。足が折りたためるタイプのローテーブルであれば使わないときはコンパクトに収納できるのでおすすめです。

◆床の汚れと痛みにはジョイントマット

家の中を走り回ったり、おもちゃを落としたりといったことが多い時期です。床のキズや汚れが気になるときにはジョイントマットを敷いてみましょう。

ジョイントマットであれば汚れやキズがついた部分だけ取り換えることができるので、お手入れも簡単です。

○中学生以降

中学生以降は体も大きくなり、大人と同じだけのスペースが必要になります。

また教科書や参考書なども一気に増えます。参考書などは大判のものも多いため、棚の高さを変えられるような本棚を置いておくと安心です。

制服を着るようにもなり、思春期に入ってオシャレに目覚める子も多い時期です。必要に応じてクローゼットのある部屋に移動したり、ハンガーラックを足したりすると良いでしょう。

 

子供部屋で重要なポイントとレイアウトのコツ

○子供部屋で重要なのは「間取りのアレンジ性」

家族構成の変化や子供の成長によって、子供部屋の場所や家具の配置を変更することもあるかと思います。

そのため大切なのは、いかにアレンジできるお部屋かどうかという点。一通りの使い方しかできないお部屋より、家具やインテリアの配置で使い方を変えられるお部屋だと理想的です。

○お部屋の明るさにも注意

子供部屋で勉強をする場合、お部屋の明るさには気を配りましょう。暗い場所で勉強をしていると目や姿勢が悪くなる原因にもなります。

ある程度自然な光の入るお部屋のほうが精神的にも安定しますし、朝の目覚めや健康にもつながります。しかし勉強や読書の際には太陽光だとまぶしすぎることもあるため、日当たりのバランスが良いお部屋を選びましょう。

○オープンラックなどを使ってデッドスペースの収納エリアを活用しよう

物が散らかりがちなお部屋には、オープンタイプのラックがおすすめ。扉をあけたときにできるデッドスペースなどに棚を取り付けることで空間の有効活用もできます。

家のカギなど使用頻度の高いものをラックに置くことに決めれば無くし物も減るかもしれません。簡単な棚であればDIYでも取り付けられるため、子供と一緒に取り付けてみてもいいですね。

○学習机を置くときは、椅子の背後がドアにならないように

学習机の配置には注意が必要です。机に座ったときに背後にドアがあると、気持ちが落ち着かず勉強に集中しにくいことがあります。

机に座ったときに正面にドアがあると理想的ですが、難しければ横にドアがある配置にしましょう。

○外から部屋の中が丸見えにならないように配慮を

子供の安全のために、「外から子供の部屋が丸見えになっていないか」という点はとても大切です。

カーテンを設置するとは思いますが、子供がカーテンを閉め忘れることもあります。日当たりや風通しも大切ですが、”外部からプライバシーが守られているかどうか”という点には特に注意しましょう。

まとめ

今回は子供部屋に関するメリット・デメリットをご紹介しました。ご紹介したアイデアから少しでも皆さんのお部屋作りのヒントとなればうれしい限りです。

 

この記事を書いた人

編集部

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